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論文の章の構成方法


論文の章立て

  1. この論文の目的
  2. 論文を理論的に執筆する方法
  3. 論文の本論
  4. 結論の書き方

論文を理論的に執筆する方法

何かを執筆するときに最も難しい側面のひとつは、資料の整理ですが、研究論文もその例外ではありません。この章では、論文の構成を構築するうえで役に立つごく一般的なヒントについて説明します。

論文の構成はプロセスのフローチャートで表すことができます。フローチャートで章の全体像を検討しますが、検討を進めるにつれて章の数は減っていきます。

Image Organizing a paper

論文の目的については、前の章で検討しました。目的は常に論文の土台となるものであり、漠然と執筆するのを避けるために、すべての要点を心に留めておくべきです。

要旨は何か?

論文に関連する主な着想をさまざまな角度から検討します。文献から着想したアイデアも含めます。これらは参考資料や、仮説を発展させるために使用されるかもしれません。

この作業が済んだら、メモにとった要旨を検討し、主要な章にグループ化します。この作業は、メモのカラーコード化や索引カードなどの整理ツールを使用してみます。以下に挙げる質問は重要です。

  • なぜこの論題に意義があるのか?
  • どの参考資料が関連しているのか?
  • その資料は主題/目的文とどのように関連しているのか?
  • さらに重要な要点はどれか?

これらの見解はどのようにグループ化できるか?

文章を書き始める前に論文の概要を作成して、計画を練るとよいでしょう。この概要は、草稿または索引カードに書き込んだメモの一式などの形式です。どちらの方法でも、この段階までに主要な見出しと、見出しの中に主要な論題を作成し、論文がどの方向に進むのかがわかるようにします。

Writing a paper is like stringing pearls to make a necklace. There is an optimum order for these pearls to form a paper, and some pearls are better left out.
(Kwan Choi, Editor, Review of International Economics, "How to publish in top journals")

資料を体系化するには、多くの方法があります。

John A. Sharp, John Peters and Keith Howard refer to the "stimulus-response" pattern of writing, quoting Monroe, Meredith and Fisher's 1977 book The Science of Scientific Writing:

Q&A
執筆者が論文で疑問を呈すると、読者は疑問にすぐ答えてくれるよう期待します。

問題解決
執筆者が問題を提起すると、読者は解決を期待するか、問題の解決が進まない理由の説明を期待します。

因果関係、結果と原因
原因か結果のどちらかを先に述べると、必ず読者は他方について述べることを期待します。

全体から細部へ
執筆者が総論を述べると、読者は総論を明確にし、限定し、説明することを期待します。

John A. Sharp, John Peters and Keith Howard, in The Management of a Student Research Project (Gower, 3rd ed., 2002)

Emerald の論文をみると、多くの様々な構成に気づくでしょう。たとえば、

  • 文献の背景、方法論、所見、考察など研究プロジェクトの進行を記述する
  • 長期間の進行状況を時系列に記述する
  • 多数の仮説を展開させ、これら仮説を用いて論文の主題構造を発展させる

どのような方法を用いて体系化するにしても、資料に対して論理的で妥当であることが必要です。

主要な章をどのように小見出しに分割するか?

この段階までに、主要な章がどれになるかが明確になるでしょう。次の作業は、題材を主要な章に体系化することです。ここでの作業は、基本的には題材を主要な見出しに体系化するのとほぼ同じです。章の中で主旨を選択し、グループ化します。主要な章の中では、題材を小見出しに整理したくなると思います。小見出しは、題材の論理的な流れを発展させ、読者にとって論文の内容を知る手掛かりとなります。

ここでは、見出しを特に効果的に使っている論文をいくつか紹介します。

Emerald は、見出しは短く、明確に定義され、番号をつけないように要望しています。

段落から段落にスムーズに移行するか?

最後に、章のなかで主旨がスムーズに流れているかをチェックします。purpose statementが論文の土台とすると、段落は土台を強固に構築するレンガです。段落については、『さらに簡潔に執筆するには』ガイドの「段落を効果的に使うには」の章で説明しています。段落は、論題またはテーマに関連づけます。また、段落はある意味で中断せずに、互いに発展し合いながらよどみなく進め、説明を加えないまま論題が不意に変化することがないようにします。