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英語が母語ではない場合の論文の執筆方法

論文の章立て

  1. なぜ国際的なジャーナル向けに執筆するのか?
  2. 編集サービスの利用
  3. 参考図書
  4. ウェブサイトの資料

なぜ国際的なジャーナル向けに執筆するのか?

Emerald Management eJournals サイトでは、国際的なジャーナル向けに執筆する方法に関して多数の助言を掲載しています。このページでは、外国語で執筆する利点のプロセスをまとめ、こうしたプロセスが掲載されている他のページを紹介し、母国語以外で執筆する場合に直面する特定の問題点について説明します。

なぜ国際的なジャーナルなのか、利点は何か?

国際的なジャーナルに投稿すると、多数の利点がありますが、そのうちでも基本的なものを紹介します。

  • 自分が専門とする分野の学者の国際コミュニティに到達するため、論文の評価を高め、多くの読者を獲得し、ひいては引用される確率を増すことができます。
  • 大半の国際的なジャーナルはピアレビューされ、執筆した論文は自動的にお墨付きを与えられるため、多数の関係者が論文の内容の向上に尽力し、発行できるように支援してくれます。

発表すべきテーマがあるか?

論文の発表は、知識体系に独自に貢献することを意味します。最初の作業では、発表すべき独自のテーマがあるかどうかを検討します。どんな内容の論文なのか、研究者がその論文を読みたい理由は何かを考えます。今後の研究への影響は何か? 実践についてはどうか? 自分のために、こうした疑問を網羅した 50 ワード程の簡潔なステートメントを作成すれば、どんな内容の論文で、なぜそれが重要なのかが明確になってきます。また、執筆予定の論文についてベテランの学界関係者と話し合ってみることもお勧めです。

「私のアドバイスは、第一に『論文を出版者に送る前に、できるだけ多くの経験豊富な学者に論文を読んでもらう』ことです。作成中の論文に関して議論し、コメントするために学部内で『執筆者支援グループ』が立ち上がるかもしれません。私はこのようなグループを経験しましたが、これはざっくばらんで協力的な雰囲気で、研究のアイデアを練ったり、共同作業を実施する際に非常に成果が上がります」

Dr David Parker
オーストラリアのクイーンズランドを拠点とし、業務管理、ロジスティクス、マーケティング、Eコマースを専門とする編集者

「大半の編集者は、執筆者の研究分野の専門家ではありません。ジャーナルに論文を投稿する前に、同僚の研究者に論文を読んでもらうべきです。というのは、編集者は執筆者が議論の余地がある論を不適切に述べている、あるいは統計値に誤りがあるかどうかについて通常は判断できません」

Dr M. Lynne Murphy
サセックス大学(英国)上級講師(言語学)

信じられないかもしれませんが、上記に挙げたような配慮は、論文を妥当な英語に翻訳するよりも遥かに重要です。英訳は誰かに多少手助けしてもらえば、いつでも可能です。

「英語力を高めれば、質の悪い研究論文を発表することにはなりません。しかし、より重要なのは、研究方法、厳密で妥当な分析や所見です。論文の構成、英語力、形式、スタイルは常に磨くことが可能です。しかし、概念的枠組みが貧弱、文献の理解が浅い、データ収集法や分析技術が不適切だと、結局は皮相的な結論にしか達しません」

Dr David Parker
オーストラリアのクイーンズランドを拠点とし、業務管理、ロジスティクス、マーケティング、Eコマースを専門とする編集者

どのジャーナルで刊行すべきか?

「発表すべきテーマがあるか?」という問いに適切にきちんと答えることができたなら、発表手段を見つけるという次のプロセスに取り組むことになります。出版事業のほとんどの関係者は、適切なジャーナルに狙いを定めることを勧めています。すなわち、ジャーナルの編集方針や目的が執筆する論文と一致しているかどうか調査に取り掛からなければなりません。この事項に関する詳細は、「適切なジャーナルの見つけ方」ガイドを参照してください。

草稿の作成

執筆者の英語のレベルがどの段階であっても、英語で論文の草稿を作成します。そのほうが、自国語で執筆してから翻訳するよりも効果的です。文法やスペルはあまり気にしないでください。この問題は後で検討します。論文の草稿を作成した後、編集段階で個別に取り上げます。

草稿を作成する場合は、対象とするジャーナルや同じ分野の別のジャーナルを調べて、論文の書き方を検討します。言い回し、ニュアンス、英語のイディオムに関するヒントが得られるでしょう。

「英語が母国語ではない執筆者への一般的なアドバイスは、自分の専門分野の質が高いジャーナルを読み込み(重要なことは、それぞれの研究領域であること)、他の経験豊富な研究者の論文利用方法、主張を裏付ける参考文献の利用方法、研究方法の構築方法、採用した語句(一般的ではなく、分野に特有の語句)をメモに取ります。メモは、簡潔で短い文章で作成します」

Dr David Parker
オーストラリアのクイーンズランドを拠点とし、業務管理、ロジスティクス、マーケティング、Eコマースを専門とする編集者

「論文を執筆する際の最善な方法は、該当分野の論文がどのように執筆されているのかを検討し、特定の論題を考察する際に言語がどのように用いられているのかを模倣することです。英語を母語とする執筆者は、言語を用いて同じ論題をさまざまな方法で考察しており、こうした方法は英語を母語としない執筆者が何度も繰り返される問題を同じ方法で述べるのを避けるのに用いることが可能です」

Simon Linacre
発行人、 Emerald Group Publishing Limited

皆さんはここで、英語でさらに明確に自分の考えを表現してくれるのを支援してくれる人や、さらに「実践的な」サポートを必要としていると思います。これは、専門の校正サービスを用いるのと同じではありませんが、執筆者より英語の能力が優れ、執筆者が言わんとしていることを明確にしてくれる人(おそらく、同じ学部の同僚)を議論に関与させることです。

英語をさらに推敲する必要があるとしても、主旨がそれなりに明確な草稿が作成できたら、ジャーナルへの発表の可能性に関して非公式なアドバイスを得ることになります。

いつ編集者にアプローチするべきか?

発表過程に公式に入る前の段階として、英語を推敲(おそらく有料で)する前に、編集者、または知り合いの編集委員にアプローチして草稿を読んでもらい、研究や研究発表に関する意見を求めます。

ただし、この段階に到達する前に重要なことは、英語の推敲が必要だとしても、編集者がそれなりに論旨を理解できるほど明確に執筆されていることです。

「大半の編集者は、公式な論文投稿の前に論文の初期段階の草稿を受け取り、まず読んでから執筆者にコメントをしたいと思っています。下手な英語で執筆された論文を提出するよりも、英語を『きちんと推敲する』ことを約束してこうした作業を行う方がずっと効果的です。英語の質が悪いと、投稿論文は直ちに拒絶されます。また、編集者は下手な英語で執筆された論文全体と格闘したくありません。従って、初期段階の草稿は研究分野と所見の特色を示すために、数ページの短いバージョンにすべきです」

Simon Linacre
発行人、 Emerald Group Publishing Limited

非公式に評価してもらうための草稿であっても、編集者に送る前に、草稿の内容がそれなりに明確かどうかを確認することは、執筆者のためになります。同じ学部の同僚と、あるいはそれが何らかの理由で不可能な場合は、他の大学に属している研究者、または流暢に英語を使える研究者以外の人と論文をチェックしましょう。

英語に関してサポートを得るには

満足のいく程度に明確な草稿を準備するまで編集者にアプローチすべきではありませんが、いったん編集者より関心の表明を得たら、英語の推敲を考える必要があります。

この時点でプロのコピーエディター・サービスの利用を考えている場合は、「編集サービスの利用」の章を参照してください。

英語の推敲をする際に、論文で考えを明確にできないときは、適度な英語の能力を持ち、執筆者の考えを明確に表現する人を見つけることを勧められます。この作業は、非公式に論文を評価してもらうために編集者にアプローチする前にするべきです。

正式な発表プロセス

論文が満足のいく程度に整ったら、正式に発表する過程に入る準備ができたことになります。この段階では、執筆者の立場は他の執筆者と若干異なります。執筆者は、投稿するジャーナルを既に決めており、自分の論文の範囲とジャーナルの目的の間に適度な重なりがあることを納得して論文を提出します。編集者がその論文は見込みがあると思う場合、論文をピアレビューに提出します(この過程に関する詳細については、「ピアレビューに合格し、論文を訂正する方法」ガイドを参照してください)。この過程の一環として、レビューアは英語の変更を提案する場合があります。

執筆者は、論文における引用参考文献情報を慎重かつ完全に記入する必要があります。この作業には英語の膨大な知識ではなく、手間とともに慎重さが要求されます。詳しくは、「Harvard reference system の使い方」ガイドを参照してください。